1. キイロショウジョウバエ (D. melanogaster) の2つのメラニン性腫瘍系統 v tu 及び st tu と非メラテン性腫瘍系統tu-hの化蛹第1日目の蛹の金属含有量の定量を行い, それぞれの対象系統v, st, 及び Oregon と比較した。
2. メラニン性腫瘍系統v tu及び st tu ではそれぞれv及びstに比較して著しく多量の鉄及び銅が検出された。
3. 非メラニン性腫瘍系統tu-hにおいても Oregon に比較して多量の鉄及び銅が検出された。
4. ショウジョウバエにおける遺伝的腫瘍の形成と重金属及びトリプトファン代謝との関連が論議された。