1958 年 49 巻 2 号 p. 137-149
Trocar 法により, allyl 化合物85種 (遠藤合成) の mouse tumor 15種に対する制癌作用を試験した。約6mgの tumor 片をマウスの右腋下皮下に移植し, 翌日より連続7日間, 薬剤の生食溶液 (あるいは carboxymethyl cellulose の suspension 液) 0.5ccを腹腔内に注射した。制癌成績は薬剤注射終了日およびさらに1週間後に caliper にて tumor size を測り観察した。
SK 14,632 2-allylimino-1,3,4-thiadiazoline HClが制癌作用もっとも強く, tumor size が対照の1/4程度のものが7; 1/2程度のものが7あった。