Universidad Nihon, Mishima, Japón
2021 年 32 巻 p. 31-45
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本稿は、1890年代のいわゆる「女流文学」で代表的な作家の一人である清水紫琴(1869-1933)を紹介することを目的とする。活動家、エッセイスト、作家であった紫琴は、作品を通じて女性の権利を主張した。明治の文壇に言文一致が導入され始めた頃、女性作家に対する表現の制限を打破するため、紫琴は直接的かつ自然なスタイルで「こわれ指環」(1891)を執筆する。本稿では、『こわれ指輪』の初スペイン語翻訳を通じて、清水紫琴の信念やフェミニズム的な切り口を検証する。
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