建築は、形を通してアイデアや経験を伝えることのできる美学を提供することをその基盤の一つとする。これらのアイデアは、抽象度が高いために必ずしも目に見えるわけではなく、暗黙の了解となっている。本研究は、寺院建築に暗示されている仏教の教義から原則を抽出することにより、伝統的な日本の空間に関するInoue (1985)とAntariksa (2000、2001、2002) の発見に貢献することを目的としている。さらに、内部空間の概念と建物の形状がこれらの基盤にどのように対応しているかを示すことを目指す。本研究は寺院の歴史、古典的な都市主義を取り上げ、日本の美学を仏教の言説の解釈に忠実な創造的な言語として位置付ける。