J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 26 (2014-2015) No. 2 p. 19-24

記事言語:

http://doi.org/10.16977/cbfm.26.2_19

原著

要旨 イブジラストは脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害に使用されている.今回,我々は中大脳動脈永久閉塞モデルを用いて,イブジラスト投与による脳保護効果について検討を行った.雄性SD ラットに,イブジラスト30 mg/kg/日を虚血7 日前から経口胃管投与後,永久閉塞を行った.虚血後30 分と24 時間にMRI を撮像した.虚血後24 時間後にMRI を用いて脳血流低下領域を測定し,神経徴候,梗塞体積,浮腫index(%)を評価すると共に,免疫組織化学的検討を行った.イブジラスト投与群はコントロール群と比較して脳血流低下領域が縮小し,神経徴候は改善し,梗塞体積および脳浮腫も縮小した.また,イブジラスト投与により,虚血周辺部の酸化ストレスマーカーや炎症マーカー発現の抑制を認めた. 今回の結果から,イブジラストは脳虚血後の血流障害の改善や酸化ストレス軽減,虚血後炎症の抑制を介して脳保護作用を発揮することが示唆された.

Copyright © 2015 日本脳循環代謝学会

記事ツール

この記事を共有