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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 28 (2016-2017) No. 2 p. 281-289

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http://doi.org/10.16977/cbfm.28.2_281

総説

脳梗塞は本邦における要介護者の原因疾患第1位であり,新しい治療法の開発が望まれてきた.我々は骨髄間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)の移植が,脳梗塞を含む神経疾患に対して治療効果を発揮することを報告してきた.現在,基礎・臨床研究の良好な結果を受けて,自己培養MSCの静脈投与による医師主導治験を,脳梗塞および脊髄損傷に対して実施している.MSC移植の治療効果によって,失われた運動・感覚機能が回復する過程には,脳の可塑性の変化が大きく関わっていることが示唆されている.また,我々は実験的脳梗塞モデルに対するMSC移植にリハビリテーションを付加した結果,運動能力のさらなる回復が得られることを報告した.この基礎研究の結果から,MSC治療が臨床で実用化された暁には,再生医療におけるリハビリテーションの役割はますます重要になると考えられる.

Copyright © 2017 日本脳循環代謝学会

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