Chem-Bio Informatics Journal
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バクテリオロドプシンのプロトン移動の方向を決定する要因
村田 克美星野 忠次佐藤 慶治畑 昌之津田 穣
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2002 年 2 巻 3 号 p. 95-101

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抄録
バクテリオロドプシンのL→M→N反応において、プロトンの移動が、通常とは逆の方向にも起こりやすい構造を見い出す研究をab initio 計算によって行った。その一例は、シッフ塩基に直結している水分子のO 原子と、シッフ塩基のN原子とを結ぶ直線が対称面に含まれる場合に、Asp85とAsp96とがCs対称を満たしている構造である。この構造では、L→M→N反応とN→M→L逆反応の可逆的なプロトン移動が容易に起こり得る。
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2002 Chem-Bio Informatics Society
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