抄録
敗血症性ショックの予後を改善する重要な治療介入に、診断早期の循環/酸素代謝蘇生がある。2000年以降、早期目標指向型治療のアルゴリズムに基づく早期の蘇生が重要とされてきた。平均動脈圧と動脈血乳酸値を主な治療目標とし、リンゲル液などの補正晶質液を初期1時間で30ml/kgあるいは2,000mlを目処に急速投与すると共に、ノルアドレナリンなどの血管作動薬を使用する。しかし、輸液製剤・循環作動薬の選択、中心静脈圧や中心静脈血酸素飽和度などその他の循環指標の使用、アルゴリズムの使用などが議論され続けている。また、過剰すぎる輸液の弊害も指摘されている。最近のエビデンスを踏まえ概説する。