抄録
遺伝子機能を調節するマイクロ RNA(microRNA; miRNA; miR)と下肢の末梢動脈疾患(peripheral arterial disease: PAD)との関連性が最近注目されている。PAD の主な病態である動脈硬化にはmiR-15a / 16、miR-21、miR-92a、miR-126、miR-143 / 145、miR-221 / 222など、さまざまなmiRNAが関与している。PAD の重要なリスク要因である糖尿病、喫煙とmiRNAとの関連性についても示されている。また、PAD患者の血中miRNAの変化が報告されており、miRNAはPADの診断や将来のリスク予測のためのバイオマーカーとなる可能性がある。さらに PAD の病態において血管新生の促進または虚血の抑制に寄与する miRNA の治療への応用が期待されている。