キャリアデザイン研究
Online ISSN : 2758-3473
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離職期間を経験した女性のサードプレイスとライフキャリア・レジリエンスの関係
片岡 亜紀子
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2025 年 21 巻 p. 31-45

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抄録

本研究は、離職期間を経験した女性がサードプレイスを利用することでライフキャリア・レジリエンス(以下、LCR)とどのような関連を持つかを探索的に検討した。対象は離職期間3ヶ月以上10年以下で現在就業中の女性400名であり、91名がサードプレイス利用者だった。まず、利用の有無とLCRの関係をt検定および傾向スコアマッチングを用いて分析したが有意な差は確認されなかった。一方、サードプレイスの心理的・社会的特性とLCRの構成要素との関連については、重回帰分析により探索的に検討を行った。その結果、サードプレイスでのスキルの習得や試行錯誤、コミュニティへの活力や愛着といった特性は、LCRの特定の要素と有意な正の影響を示した。また、他者への多大な影響力を示す相互作用といった特性はLCRの複数の要素に負の影響を示した。本研究は、離職期間を経験した女性に対し、サードプレイスの心理的・社会的特性がLCRと正負両面で影響する可能性を示唆した。

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© 2025 日本キャリアデザイン学会
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