p. 309-312
公共事業の変革によって生み出された新たな価値を適切にとらえるためには、その方法論を拡張・修正する必要がある。これまで、リクリエーション・サイトの評価には環境便益等の市場外価値を評価するトラベルコスト法の適用が数多く見られる。これらの適用対象はアクセスに直接的費用が発生するサイトがほとんどであるが、本研究で対象としたようなため池はほとんどの訪問者が徒歩の訪問のため、従来の評価方法を見直す必要がある。そこで本研究では時間の機会費用の概念を再検討しその評価を試みた。その際、アクセス時間の機会費用の設定が最適なモデルをグリッドサーチにより選択した。結果、サイト間で大きな差が存在することが明らかとなった。