環境情報科学論文集
Vol.18(第18回環境研究発表会)
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我が国における湖沼の水環境面からみた成因別特性
瀧 和夫田中 崇大
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p. 483-488

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抄録
湖沼の水質を改善、保全するためには細かな分類で湖沼の特性を知っておくことが重要である。本研究では、湖沼の特徴を分類するために、国内の代表的な湖沼の成因、面積、水質データを収集・整理し、解析を行った。その結果、海跡湖では富栄養型、カルデラ湖では貧栄養型湖沼が多くみられ、堰止湖、断層湖では富・中・貧栄養型が混在していること、透明度はCOD濃度の増大とともに指数関数的な減少を示すこと、人為的要因が湖沼汚濁の主要因となる境界値は100(人/km2)の面負荷人口であること、水環境の生態系の安定性は海跡湖や堰止湖では高く、カルデラ湖や火山湖では低いことがわかった。
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© {2004}(社)環境情報科学センター
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