p. 139-144
過疎と都市の交流促進のため、マーケティング導入の必要性が指摘されはじめている。マーケティングの理論的背景として消費者行動が着目されているが、本研究では、来訪者の行動原理の連鎖の観点から既往研究を整理し、自然体験型余暇活動の促進に際しての消費者行動研究の今後の展望を考察した。消費者行動研究により、来訪地決定のメカニズム、提供サービスへの消費意欲、満足度とリピート意向との関係を解明することは、リピートを前提とした事業運営における計画技術として有効である。今後は、来訪者の多様性に対応するサービスメニューを提供するための研究蓄積が求められる。