p. 151-156
本研究では里山活動の人手不足や高齢化の問題に対して、若者として学生が緑地保全活動に対して持つ意識と、緑地に赴き緑地保全活動へ参加意欲を持つまでのプロセスを明らかにすることを目的とした。学生たちは拠点となる場所から930m、生活圏から500m以内にある緑地に赴く傾向が強く、緑地に赴くことが緑地を評価することに繋がることがわかった。また、緑地保全活動への参加意欲は緑地評価と大きく関わりを持っていることがわかった。さらに、生活拠点となる場所から2km以内にある緑地が、学生の緑地保全活動への参加意欲を誘発することがわかった。これらの結果から若者の緑地へ赴く意欲が湧く過程から緑地保全活動への参加意欲が湧くまでのプロセスの一端を示せた。