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本研究では、学校ビオトープとの比較を通じて、チョウとトンボの出現および行動と巨木の温度環境との関係を明らかにすることを目的とした。結果、巨木1本であっても温度環境が多様な条件がそろえば、チョウやトンボにとっての生息空間として重要であることが伺えた。また、生態的位置づけとしては学校ビオトープより劣るが、ステッピングストーンとして機能していること、計画的視点として、水面や樹林、菜園などと一体的な配置を行い、温度環境を多様にすることで、チョウとトンボの出現が多くなることが明らかとなった。