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本研究では、農地と宅地等の土地利用が複雑に接することや、都市化等で伝統的な土地利用が崩された宅地と農林地の土地利用の複雑化を土地利用の複雑性の様態として捉え解析することを目的とする。複雑性の要素は土地利用種目別面積とエッジを活用する。エッジは土地利用種目間の接縁のことで、その構成要素はエッジ数と、エッジ距離がある。結果、土地利用種目別のエッジと、異なる種目別のエッジの算出が可能となり、エッジの絶対量を示す量的複雑性、エッジの入りくみ具合を示す入りくみ複雑性という概念を組み合わせることで複雑性の様態を解析した。これらから、土地利用の複雑性を定量的に把握し解析することが可能となった。