抄録
アジアの発展途上国では急速な都市化と政府の財源不足が原因となり、都市環境サービスが十分供給されているとはいえない。そこで伝統的な公共セクターによる活動の全部または一部を民間セクターが担うことが強く求められており、官民パートナーシップの重要性が高まっている。官民パートナーシップは、資金調達面だけでなく、事業体の運営効率も改善することが期待されている。本研究ではDEAを用いてアジアの都市における水道事業の効率性を評価した。その結果、集金・メーターの読取委託は効率性の改善に寄与している可能性があることが分かった。