抄録
事業よりも上位の計画や政策策定の段階で実施する戦略的環境アセスメント(SEA)は,持続可能な社会づくりのための一手段であり,特に公共事業の必要性の根拠となる公益性の認定に有効であると考えられているが,我が国では,その本格的な制度導入は現在の課題となっている。本研究は,我が国のSEA制度導入に向け参考となる知見を得るため,イギリスの開発規制の根拠枠組みとなっている開発計画制度の枠組みにおけるSEA制度の特徴を把握し,それぞれの特徴の背景を,伝統のある都市・農村計画制度,および環境アセス等の環境配慮制度の二つの文脈から,考察することを目的とした。