抄録
都市構造物として蓄積された建築物・土木構造物は耐用年数経過後,中間処分場にて再生資材としてリサイクルされるか,最終処分される。また耐用年数を迎える以前に経済的,社会的要因により利用されなくなる建築物も存在する。都市の物質代謝を明らかにし,将来必要・不要となる物質量を知ることは循環型社会の構築に寄与することができる。本研究は建築物の物質代謝を明らかにするためにGIS を用いて,航空写真・現地調査をもとに経年的GIS データベース構築を行った。このデータベースを用い,各年代間の建築物の移り変わりを定量化することで,地域特性を考慮した耐用年数の推計を試みた。