抄録
都市とその近郊として千葉市の都川の流域を研究対象地域として選定し,GIS やAHP 等の統計的手法を援用しながら,緑地の環境保全機能の定量化を行った。また,それに基づき,土地利用規制や各種シナリオの評価について検討した。研究の結果,緑地の環境保全機能の定量化手法の特長と課題などが示されたほか,当該地域の環境保全機能は,中,上流域の水田や樹林地が多く分布する地域で高いこと,1974年に比して環境保全機能は大きく低下する一方,環境保全機能が高い地域でも必ずしも十分な土地利用規制がなされていないこと,緑地の保全はもとより積極的な整備や再生が必要であること等が把握された。