環境情報科学論文集
Vol.21(第21回環境情報科学学術研究論文発表会)
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風致地区内の小規模宅地でのまちなみ景観向上に資する緑の確保のための緑化基準のあり方
河合 素代香平田 富士男
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p. 435-440

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抄録
近年,住民の良好な都市景観へのニーズは高まりつつある。これに対して,もっとも効果的なのが都市域の大半を占める住宅の緑化であるが,日本の都市域における住宅地はそう広くはないため,小規模な宅地でもいかに効率よく緑を確保していくかを考えなければならない。このようなことを検討するにあたり,緑を保全する制度として広範囲に適用されている風致地区制度下では多様な緑化手法によって緑豊かな景観が保持されていると思われるため,風致地区内の小規模な住宅地から有用なデザインを抽出し,アンケートにより評価した。ここから,風致地区内の小規模な宅地においては現行の緑被率に生垣や高木植栽に関する規制を加えることで,まちなみ景観のより一層の向上に資することが分かった。
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© {2007}(社)環境情報科学センター
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