抄録
本研究は,環境マネジメントシステム(以下EMS)を構築運用する高校において,運用方法の工夫等に注目し,EMS による教育効果の検証とそれに及ぼす影響の強いEMS のありかたを調べることで,今後の「EMS のありかた」を見出すことを目的とした。手法として,全国のEMS 構築運用校の担当者に対してアンケートを配布し,「教育効果」に影響の強い「EMS のありかた」を調査した。結果,EMS 導入校にとって継続した方がよいシステムとして「教職員担当者」「外部審査」,見直しをした方がよいシステムとして「教職員委員会」「外部発信」,追加対策を検討した方がよいシステムとして「全校勉強会」「監査員育成」「外部講習会」「外部交流」が,明らかとなった。