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屋上緑化の普及には,軽量・薄層の緑化土壌基盤の開発が求められているが,この基盤に竹炭を埋設し,土壌保水効果を室内での人工太陽照明を用いたボックス実験で検討した。ボックス内の砂の下に竹炭を埋設し,灌水後,照明下で1週間土壌水分量を追跡すると,竹炭無埋設やプラスチックBB弾を埋設した場合と比較して2~3倍の土壌水分量を保持した。また,竹炭の代わりに木炭とヤシガラ炭を埋設した場合と比較しても,土壌水分量は有意に高かった。竹炭の粒径の違い,竹炭埋設方法の違いによる上壌保水力に明確な差が見られず,さらに炭化温度では,低温の430℃ではやや土壌保水力は低下したが,620℃と780℃では有意な差異はなかった。