環境情報科学論文集
Vol.25(第25回環境研究発表会)
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宿根草を主とした景観性と経済性を両立させる花壇づくりに関する研究
白砂 伸夫
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p. 415-418

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抄録
「花」は人々の生活にうるおいと安らぎを与え,そして心の豊かさを象徴するものである。ハウステンボスの一年草花壇と宿根草花壇を事例として,その両者の特性を比較分析することで,宿根草花壇の景観性と経済性について検討した。その結果,景観性の面からは宿根草花壇は草種のヴァリエーションと形態が多様であり,一年草花壇とは異なる変化に富む景観が形成できることが明らかになった。また一年草花壇と比較して60%程度の植栽面積で花の景観が創出できた。経済性の面からは造成当初の植栽費用は,一年草花壇と比較して1/3の費用,単年度の維持管理費においても1/5の費用で維持できることが明らかになった。宿根草花壇は植物の成長とともに変化する自然な景観を創出し,造成時の植栽費用と維持管理の費用が低廉であり,時間の経過と共にこの効果は増大し優れた経済性が認められた。
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© 2011 (社)環境情報科学センター
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