抄録
本研究は,長崎県佐世保市内における事業所を対象とした環境活動のアンケート調査の結果から小規模事業所による環境活動の意識と実態を把握することを目的とした。その結果から,小規模な事業所においても環境活動の必要性が肯定的に捉えられていることが明らかとなった。地域と連携した環境活動に対しても,機会と条件が整えば協力するという事業所が大多数を占めたが,人的・経済的資源の制約や取り組み方法等の問題により,実践を断念する事業所も多くみられた。また,事業規模に関わらず,環境の意識が高い事業所は環境活動を実施しているという結果が得られた。