抄録
46道府県が実施する土地改良事業における生態系配慮の実態を明らかにするために,アンケート調査を実施した。その結果,導入されている生態系配慮対策に偏りがあることや,既往の対策には施設の適切な設置間隔や箇所数等について,十分な検討が行われていないことにより,対策効果が不明確な状態となっている事例が多いことが明らかとなった。また,生態系配慮対策の評価に必要となるモニタリング調査は,事業採択前と比較して,事業採択後は実施されていない傾向がみられた。加えて,モニタリング調査の方法等についての十分な検討が行われないまま,調査が実施されている状況が窺われた。