抄録
栄養塩 (窒素・リン) 濃度および光照射が継代培養株M. aeruginosa (UTEX LB 2061) の浮揚性と,バラストとして機能する細胞含有多糖類量に及ぼす影響を検討した。その結果,M. aeruginosa継代培養株は,野生株ほど明瞭ではないものの鉛直移動を示すことがわかった。M. aeruginosa 継代培養株の浮揚性は光照射よりも栄養塩濃度の影響を受け,栄養塩制限下で細胞が沈降する傾向にあった。一方,細胞含有多糖類量は明暗周期によって変動したが栄養塩濃度には依存せず,継代培養株のM. aeruginosaの浮揚性はバラストではなく主にガス胞により制御されていると予想された。