主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 197-202
本研究は,森林の適正な管理政策を導くために,代表的過疎地域の一つである鳥取県日南町における不在村者の森林を中心とした財の所有動態を明らかにした。人工林管理認知と関連するいくつかの変数に着目し記述統計分析を行った結果,森林の適正管理ができていない者は,田や家屋など森林以外の財も管理できていないことが分かった。本研究により,不在村者の森林管理問題を考察する場合には,他の財の状況にも着目して分析することにより,不在村者の森林管理のよりよい理解が可能となることが示唆される。