環境情報科学論文集
Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
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牛糞の野積み現場周辺における大腸菌流出の現状と流出抑制方策の検討
石川 裕太三原 真智人上野 貴司
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p. 203-206

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抄録

本研究では牛糞の野積現場周辺におけるEscherichia coli (大腸菌(E. coli)),大腸菌群流出の現状の把握と,その保全対策の考案を目的とした。現地調査の結果,野積み現場周辺の水中よりも底泥から多くのE. coli,大腸菌群が検出された。特に,水路より底泥が蓄積しやすい土砂溜に多くのE. coli,大腸菌群が生残していた。保全対策については,土砂溜にフィルター層を設置して流出実験を行った結果,高アルカリ性のフィルター層を設置した試験区において高いE. coli,大腸菌群の流出抑制効果が見られた。これらのことから,E. coli,大腸菌群は底泥等とともに流出している可能性が高く,高アルカリ性のフィルター層を設けた土砂溜を用いることで,流出抑制が可能であると判断した。

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© 2014 (社)環境情報科学センター
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