環境情報科学論文集
Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
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加圧熱水処理による竹繊維の分離
-緑化基盤材の有効利用に向けて
大森 将希木科 大介高橋 岩仁大沢 吉範
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p. 211-216

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抄録
本研究は,竹から安定的かつ効率的に繊維を分離するため,加圧熱水処理による竹繊維の分離化における適切処理条件の検討を行った。その結果,処理温度210℃で繊維化されることが視的観測により確認できた。さらに,適量のリグニンを抽出することにより,繊維質が分離され,効率的に繊維を採取することができることがわかった。また,210℃で処理した竹繊維は190℃・200℃で処理した竹繊維と比べ引張強度は劣ったが,竹の繊維化においては効率的に分離されるといえる。以上のことから,繊維化の最適処理条件は210℃であるといえる。
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© 2014 (社)環境情報科学センター
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