環境情報科学論文集
Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
会議情報

京城勝覧から捉えた近世京都における観光特性に関する研究
武田 重昭神崎 澪妃加我 宏之増田 昇
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 349-354

詳細
抄録
近年,本研究では,旅が大衆化した江戸期の名所案内記の中でも,はじめて観光モデルルートが掲載された「京城勝覧」を対象に近世京都における観光特性を明らかにすることを目的とした。本文に記載されている17 日間の案内文から,観光対象およびそれらの順序,観光対象についての説明内容を抽出して分析した。観光特性は,短距離で観光拠点が多い巡覧型,中距離で観光対象の少ない散策型,長距離で観光拠点が少ない遊山型,長距離で観光対象が多い周遊型の4つのタイプに分類でき,各タイプにおける人工物と自然物を調和させた観光特性が確認できた。
著者関連情報
© 2014 (社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top