主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 55-58
ラオスの農山村の地域住民が利用している非木材林産物の重要性を明らかにし,その保全や利用のあり方を検討した。NTFPsはさまざまな種類があるが,採集物の量から市場価格をもちいて貨幣換算することで,経済的価値比較する事ができる。その結果,N村では利用されるNTFPsは食料としての自給的な利用が中心であった。現金収入源としてはホウキグサが主要な現金収入源であり,北部地域とは異なる利用のされかただった。NTFPsの持つ経済価値は稲作と比較しても非常に高い経済的価値があり,代表的な世帯でみると現金収入のおよそ1 割がNTFPs によるものと推定された。