抄録
本研究では,富士山を事例として取り上げて,①実際の登山者の属性と登山特性について把握すること, ②登山者がインターネットを通して提供,強化を望む情報について把握,整理すること,③登山者管理の観点から情報提供のあり方について考察すること,の3点を目的とした。アンケート調査の結果,20,30 代の若年層,初めて富士登山に挑戦する登山者層が多く,富士山の頂上付近に登山目的が集中していること,登山者は登山方法や危険,混雑に関する情報の提供,強化を期待していることが明らかとなり,登山者によって期待されている情報は来訪者管理に積極的に活用すべき情報と考えられた。