日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2D05
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ガドリニウム固溶セリアの微構造制御と電気特性
*原 章洋平田 好洋鮫島 宗一郎松永 直樹堀田 照久
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抄録
硝酸塩のシュウ酸共沈法で作製されたGd添加セリア(GDC)がアルゴン雰囲気中、1173-1673 Kで加圧焼結された。その後、1273-1573 Kの空気中でアニールされた。平均粒径0.27-3.8 μm、相対密度93-98 %のGDCの複素インピーダンスが、空気中、573-1073 K、100 Hz-2 MHzの周波数領域で測定された。573-673 Kの複素インピーダンスは、粒内及び粒界での拡散抵抗、表面からの酸化物イオンの拡散抵抗及び電極反応に分離することができた。粒界容量と平均粒径には直線関係が認められた。粒内及び粒界の容量、平均粒径から粒界幅の近似を行った。計算された粒界幅は、2-4 nmであった。573-673 Kで測定された粒界電導度は、平均粒径3 μmで極小値をとった。この粒界電導度は、提案された粒界電導理論と良い一致を示した。
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©  日本セラミックス協会 2009
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