主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 219-224
本研究では,大岡川下流域における河川利用の利用実態を捉え,大岡川桜桟橋における組織・団体間の関係性とその特徴を捉えることを目的に,文献調査及び市民団体に対するヒアリング調査を実施した。その結果,大岡川下流域に整備されている接岸施設は,平成23?25 年度の期間で利用者数が約3.1 倍に増加しており,季節的利用に関しては,「春型」「夏型」「秋型」の季節変動による利用が見られた。また,地域主導により整備された大岡川桜桟橋は,管理体制における組織・団体の役割から「発足期-増加期-発展期」に分類でき,発展期においては,地縁型組織とテーマ型組織が連携することで円滑な河川利用が図られることで,多種多様な河川利用者の受け皿となっていることを明らかにした。