環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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希少種保全活動に関するデータのオープン化への対応と課題の検討
ツシマヤマネコ保全活動を事例として
堤田 成政
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p. 111-116

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抄録

政府や科学の透明性を高める手段としてオープンデータが注目されるなか,希少種保全活動に関するデータのオープン化は生息環境と保全活動にいかなる影響を及ぼすのか。その影響を把握することは容易ではない。本研究では希少種の生息環境の撹乱リスクを高めることなく保全活動を加速させること目標とした,データのオープン化を戦略的に検討するためのツールとして,データ公開による保全活動への影響,生息環境撹乱のリスクを相対的に図示化したフレームワークを提案する。事例として,長崎県対馬に生息するツシマヤマネコの保全に関わる主体者から情報公開の状況やデータのオープン化への対応状況に関する聞き取り調査を実施し,提案したフレームワークの適用を試みた。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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