環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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気候変動下のバングラデシュにおける米価の変動を緩和する政策コスト
サラム エムディーアブダス古家 淳アルムギル エムディーシャー小林 慎太郎
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p. 13-18

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抄録

本研究は,気候変動の影響を受けるバングラデシュを対象とし,米価変動を緩和するための政策コストを推計する目的で,政策モデルを開発する。将来予測の結果,政府調達を利用した価格支持政策と,配給を利用した補助金政策が,それぞれ極端な価格の下落と上昇を緩和することが示された。さらにそれらの政策を統合した場合,1%の価格変動の削減には,21 年間で0.78 億ドルの追加的政策コストが必要であるとされた。またこの政策を実現するには,300 万トンの備蓄能力が必要になることも示された。本研究で示された政策のコストと効果は,気候変動下における食料政策立案で,基礎的なデータとしての活用が期待される。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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