主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 7-12
本研究では,既存樹木を利用した街路樹整備の特徴について,調布保谷線(調布・三鷹区間)を対象に,それぞれの樹木の事業前所有形態に着目して調査,分析を行った。その結果, 1)8 地点13 種74 本の既存樹木が保全されたこと,そのうち12 種43 本は事業前所有形態が民有であり,多種な樹種構成の街路樹整備が行われていること,2)保全が行われた背景として背景として,住民による詳細な樹木調査に基づく樹木保全の要請,住民と行政の協議組織づくり,行政による道路断面の構成の配慮が行われたこと,を明らかにした。