主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 183-188
自然災害の影響を受けやすいバングラデシュでは,草の根レベルで活動を行うNGO が重要なアクターとなっているものの,近年の同国での災害に関わるNGO についてまとめた先行研究はあまり見られない。 本研究では,災害に関わるバングラデシュのNGOを調査し,その活動場所と被災地やハザードマップとの関連度合いを,主にGeographic Information System(GIS)で地図上に反映させることで分析した。この結果,被災地とNGO の活動にはある程度の関連性が見られたものの,ハザードマップとの関連度合いは低く,またファンドの使用地域にも偏りが見られるなど,NGO の活動が公平に実施されていない状況が明らかとなった。