環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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タイ中部における都市近郊の優良コミュニティーフォレストリーの活動内容とその課題
カンチャナブリ県の事例
木村 健一郎米田 令仁竹中 浩一
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p. 189-194

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抄録

コミュニティーフォレストリーは気候変動の緩和策の一つであるREDD プラスにとって重要と位置づけられている。タイはコミュニティーフォレストリーが活発な地域であり,タイの事例を分析することは,同様の植生を持つインドシナ半島の他の地域にとって有益である。本調査ではタイ中部において活動している優良コミュニティーフォレストリーについて,活動内容,活動歴,活動対象地域の住民概況などを調査し,コミュニティーフォレストリーが地域に受け入れられる理由について分析した。その結果,森林から得られるNTFPs,中でもタケノコの販売が住民の所得改善に繋がり,住民の理解を得られ,活動が継続する理由であった。インドシナ半島ではタケノコを利用する地域が多いことから,REDD プラスにおける竹林の取り扱いは重要と考えられる。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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