本研究の目的は,1) 多岐にわたる複数の環境配慮行動を同時に測定し,行動ごとの特徴や阻害要因について検討することで具体的な促進方法についての知見を得ること,2)環境配慮行動の普及・促進により環境問題とは異なる領域への波及可能性についての認知を検討することであり,札幌市環境基本計画改定に向けた質問紙調査の分析を行なった。その結果,環境配慮行動促進に向けて面倒さを軽減することや機会をつくることの意義が示された。さらに,波及効果の認知について,環境配慮行動と関連していること,一般市民も市民団体及び事業者も強く認識していた。