本研究では動画を用いた情報提供により地球温暖化に対する認識がどのように変化するかを明らかにするため,Web 調査とグループインタビューを行った。この結果,地球温暖化の影響に関する動画はWeb サイトよりも,地球温暖化の影響を実感しにくい20 歳代には地球温暖化の影響を擬似的に体験する機会となり,地球温暖化の影響に関する認識を高めることや,地球温暖化のリスクに対するイメージとして明確さや確実さを高めることが示唆された。また,地球温暖化への適応に関する動画はWeb サイトよりも,20 歳代の自らの適応行動への認識を高める一方で,40 歳代では地域での適応策への認識を高めることにつながることが明らかになった。