主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 241-246
2015 年4 月,ネパール国でMw.7.8 の地震が発生した。北部山岳地帯では斜面災害が多発し,居住する少数民族が大きな被害を受けた。被災域は広域に渡っており災害発生域抽出には衛星リモートセンシングデータの利用が有効である。しかし,急峻な山岳地帯では,光学センサやSAR を用いた場合に,観測向きや地形形状が抽出結果に大きな影響を与えることが想定される。そこで本研究では,既存のさまざまな斜面災害域抽出方法の効果を検証し,現状の衛星データで高精度に抽出できる方法を提案した。検討の結果,急峻な地形がSAR の観測に制約を与えていることが確認され,現状では光学センサデータを利用した土地被覆分類が有効であることを示した。