環境情報科学論文集
Vol.32(第32回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
脱炭素社会に対する意識・態度の個人差に関する研究
-大学生アンケート調査をもとに
木原 浩貴松原 斎樹
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p. 191-196

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抄録

気候変動対策や脱炭素社会の捉え方を明らかにするため,大学生を対象とするアンケート調査を行い,661 件の回答を分析した。その結果,1)ほとんどの回答者が,気候変動対策として日常的にできるこまめな省エネをイメージしており,対策は不便さや我慢を伴うと捉えていること,2)対策が生活の質を高めると捉える人は地球環境や空気への好影響を連想し,脅かすと捉える人は生活への悪影響を連想する傾向にあること,3)政策の支持度や省エネ行動の実践度には,気候変動関連の情報の理解度だけではなく,脱炭素社会づくりの影響の受け止め方のポジティブさが関係していることなどが明らかとなった。

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© 2018 (社)環境情報科学センター
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