環境情報科学論文集
Vol.33(2019年度 環境情報科学研究発表大会)
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使用済み紙おむつのクローズドリサイクルの環境影響評価
*伊坪 徳宏和田 充弘今井 茂夫明賀 聡牧野 直樹正畠 宏一
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p. 241-246

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抄録

日本の紙おむつ年間生産量は,約235 億枚(2018 年,乳幼児用,大人用合計)にのぼる。使用済み紙おむつは,ほとんどが焼却処理され,一部地域においてはリサイクルされているが,オープンリサイクルやサーマルリサイクルに留まるのが現状である。本研究では,使用済み紙おむつをクローズドリサイクルし,再資源化したパルプ,高分子吸水材(SAP)を紙おむつの原材料として循環させる新技術について,ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を用いて,環境影響を評価した。埋立処理,焼却処理との比較では,温室効果ガス排出量は,47 %39 %削減されるという結果を得た。土地利用面積,水消費量についても同様に削減が見込まれる結果を得た。

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© 2019 (社)環境情報科学センター
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