環境情報科学論文集
Vol.33(2019年度 環境情報科学研究発表大会)
会議情報

北海道根室海区におけるサケ増殖河川の流域土地利用と河川水質との関連
*佐々木 章晴
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 253-258

詳細
抄録

北海道根室海区は,北部地区と南部地区が存在する。サケ(Oncorhynchus keta)の漁獲量は,南部地区は北部地区の20.3%である。この要因として,サケ稚魚の生存率に差がある可能性が指摘されている。この要因として,流域土地利用による河川水質の変化が考えられる。北部地区に比べて南部地区は,流域森林率が小さく,流域1haあたり窒素投入量が多く,河川水中NO3-N濃度,酸可溶Fe濃度,酸可溶Al濃度が高かった。これらのことから,流域土地利用によって河川水質が変化することが示唆され,サケ稚魚に何らかの影響を与えている懸念がある。 

著者関連情報
© 2019 (社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top