主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2019年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 33
開催地: 日本大学会館
開催日: 2019/11/27
p. 259-264
インドネシア・リアウ州の沿岸域ではマングローブ林の減少が深刻化し, 住民による自然資源の持続性確保が課題となっている。本研究では, 自然資源管理の持続性に資する資源利用と住民の生活との関連を探るため,マングローブ・エコツーリズムを導入した3 つの村を対象とし, マングローブ生態系が提供する機能, サービスと生態系がもたらすHuman wellbeing との結びつきをネットワーク分析を用いて解析した。解析の結果, 生態系の機能, サービスのつながりの程度と結びつくHuman wellbeing の要素は村ごとに異なっていた。地域の内在的な資源利用慣行を組み込んで生態系がもたらすHuman wellbeing を包括的に評価することは, 住民主体の参加型保全の検討に有用なものと考えられる。