主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2019年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 33
開催地: 日本大学会館
開催日: 2019/11/27
p. 336-340
本研究は,河床付着物の炭素,窒素及びリンの存在量から,河川における付着物の役割を解析することを目的とした。引地川の河床に付着物を採取可能なアルミナ製の付着板を設置した。 2015 年4 月17 日から7 月2 日の間に,設置後5 日から30 日の経過を目安として調査期間を3期間設定し,2セットの付着物をそれぞれ1枚ずつ回収し,付着物の全有機態炭素量(TOC),全窒素量(TN),全リン量(TP)を測定した。付着物の増加速度はTOC で0.012±0.005 mgC cm-2 日-1,TN で0.0048±0.0018 mgN cm-2 日-1,TP で0.0007±0.0003 mgP cm-2 日-1 であった。付着物のC:N:P のモル比は48:15:1(n = 23,C:P は48±15,N:P は15±3)で,見かけのTOC 量は40~45%程度に低下していたと考えられた。