主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2019年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 33
開催地: 日本大学会館
開催日: 2019/11/27
p. 330-335
八ヶ岳山麓の南部地帯では湧水群が形成されている。長野県側の地域では湧水および沢水に関する調査事例が少なく,山間部の水環境を把握する上で基礎調査が必要である。そこで,本研究では長野県八ヶ岳地域において湧水と沢水を対象に長期定点観測を実施し,水環境特性の把握を目的とした。その結果,窒素成分は湧水,沢水ともに低濃度で流下しており,特に湧水は年間を通じて一定濃度であった。リン成分は季節変動があり,沢水に大きく現れた。湧水の主要イオンは降水による濃度変化の影響を受けにくく,流量と流出負荷量の間に強い相関関係が認められた。