本報告では,レクリエーションや環境教育等の重要な機能を有する公園緑地である動物園を対象に,利用促進の一端を担うと考えられる飲食サービスに着目し,その実態と課題を明らかにするとともに,今後の飲食サービスのあり方に関する提案を試みた。その結果,地元食材の使用等が来園者増に貢献しており,動物園の半数以上はメニューの充実が利用促進に繋がると認識する一方,こうしたサービスの提供には主に人手不足が課題であることが把握された。また,レストランの利用者は少ないものの,提供メニューの充実が来園意向に強く影響することも把握された。以上の結果を踏まえ,動物園における今後の飲食サービスのあり方を提案した。